犬の社会性について考える
今我が家には柴犬がおりますが、子犬の頃からやんちゃで手を焼いています。
といっても実はやんちゃなんてかわいいレベルではなく、非常に凶暴でほとほと困り果てた、というのが現状です。
家具はかじってしまうわ、人の指がちぎれんばかりに噛み付くわ(飼い主に対してのみ)、吠えるわ吠えるわと、とにかくよくきくお手上げ犬の要素を独り占めしているようなものでした。
とりあえず、なんとか共同生活が円滑に送れるようにしたいと思い、犬の行動についていろいろと調べた結果、犬と人間はどちらも社会性が高く、共通点が多いということが分かりました。
まずは、群れの中のトップを見抜く能力に長けていること。
なわばり意識を持っていること。
そして、強いものに従う性質があること。
これらの点なんか、ほとんど人間ではないか、と思ってしまいました。
この共通点が分かれば、人間に対処するようなやり方でわかってもらえるのではないか、と思って試行錯誤して色々試してみましたが、敵もさるもの。
こちらの裏を見透かされているようで、一向に通用しませんでした。
結局、最終手段としてドッグトレーナーのいる訓練所に人間と犬同伴で通い、専門家の指示を仰ぐこととなりました。
訓練所で何ヶ月かお世話になり、良好な関係を築く手段を学んだのです。
例えば、待てなどの命令に従ったらおやつ、従わなければリードをきゅっとしめて叱る、などなどのアメとムチ作戦のような。
これならばなんとか生活していけると踏み、訓練所を卒業することとなりました。
そして我が家の通常の生活に戻り…。
1週間足らずで、元の凶暴犬に戻ったのでした。
彼は私の性格の甘さを見抜き、トップの座に君臨したのです。
今後の対策を考えあぐねながら、犬の社会性の高さに再度衝撃を受けたのでした。