雛人形が夢に出てきた

節分が終わったら、じきにひな祭りになります。
雛人形というのは、女子の身代わり人形だそうで、魔よけになる、という話を聞いたことがあります。
成るほど、身代わりになるから、雛人形をしまうのが遅いと婚期を逃すというのか、と今更ながらに気づいてももう遅いかもしれません。

それはさておき、先日夢に雛人形が出てきました。
それも私の母のものが出てきたのです。
母のものはそれこそ年代物の、とても小さなかわいらしい男雛と女雛で、今残っているお道具は鼓と、太鼓と、太鼓の台くらいのものです。
その太鼓の台が壊れています。
ちなみに、これは夢ではなく本当に壊れています。
年代物らしく、本当にがたが来ているのです。
その壊れた台をずっと直そうと思って去年から持っているのですが、いまだに直していないまま、雛人形から離れたところにしまってあります。
夢では、雛人形がその台を探しにきたのです。
「台がない、台がない」と悲しそうに泣いています。
夢を見たそのときは別になんとも思わなかったのですが、今こうして文章に戻してみると、少し怖いです。
この夢を見させたのが雛人形だと思うほど私は信心深くはありませんが、私の記憶が見させたことは間違いありません。
ずっと直していないのが気がかりなのです。
じきに春がきて、ひな祭りを迎えようかという時期にこの夢を見たからには、さすがにお探しの台を直して差し上げねばまずいと思っています。
もし直さなかったら、今度は本当に雛人形が夢を見させてくると思います。
そう思って、ああ自分は日本人だ、と改めて認識を正したのです。

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