子供との付き合い方

私には甥っ子がいます。
ずっと子供とどう接していいか分からないまま現在に至っていたので、甥っ子が生まれたのをここぞとばかりに、苦手克服のチャンスにしています。
まだまだ赤ん坊なので、ハードルは低かろうと考えていました。

ところが、そんなに甘いものではなかったのです。
子供を育てたことのある方ならばご存知のことでしょうが、子供には人見知り時期というのがやってくるらしいです。
自分の子供時代を思い返せばすぐに分かることではあったが、それはずいぶんと早い段階からやってくるらしいのです。
甥っ子はまだ1歳にも満たないうちから人見知りがやってきました。
彼が生まれたてのころ、初めてみる赤ん坊が余りにかわいらしいので、暇さえあれば顔を見に行く生活をしていました。
半年くらいのまでは、私が顔を見せるとケラケラ笑ってくれたものです。
これは大成功、と思ったものですが、あくまで希望的観測にすぎませんでした。
しばらくすると、前にはあんなに笑ってくれていたのが、久しぶりに顔を見に行った私の顔を見るや大泣きするようになりました。
もう大人になってしまっている私からしたら、この空白の期間(といってもせいぜい一ヶ月)彼の脳内で起きていることに至っては全く理解できる代物ではありません。
それで悲しい思いをしながら帰ってきたものです。
現在、それをもう3、4回くりかえしております。
一体何時になったら人の顔を覚えてくれるのか、今やそれだけが気がかりです。
このまま、大人になるまで懐いてくれなかったらどうしようかと、心配でなりません。
結局のところ、子供の苦手意識が克服できるどころか、新たな懸念材料だけを抱えてしまうこととなったのでした。

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