いぬとねこ
犬や猫は人間より知能は低いと言われているが、特にそれが気になるということはない。
人間同士だと、やはり能力の差というのは気になってしまうものだが、動物に対してはあいつらは知能が低いなあとバカにするような思いは産まれない。
犬は可愛い。
私はずっと猫派だったが、ある歌手を好きになってから犬派になった。
その歌手が犬を大好きだったことから、そこまで可愛いと思っていなかった犬のことを考えるようになった。
彼らのそのひたむきさ、真っすぐに愛情を伝えてくる視線、動きに可愛いと思わずにはいられない。
人間もあんな風に喜びを直接的に表現出来ると可愛いのかなあと思ったりする。
今もずっと犬が好きである。
小さい頃は猫が好きだった。
その端正な顔立ち、全体として品のあるフォルムがきれいだなあと思っていた。
ある一時期過ごした土地で懐いて来た猫がいたことも理由の一つかもしれない。
名前を付けて何カ月かよく遊んでいた。
しかし私は猫アレルギーだったようで、最終的には一緒にいることができなくなってしまった。
今は犬も猫も両方好きである。
犬は四本足でいるだけで可愛いと思ってしまうくらいのレベルだし、猫はこちらの愛情を直接受け取らないようなところが逆に好きになってしまった。
普段こちらが撫でようとすると嫌がるくせに、自分が甘えたい時にはニャーニャー言いながら擦り寄ってくるのが愛おしいのだ。
なんてことを書いているが、私は犬も猫も飼ったことがない。
触ったことはあるし、大好きなことも本当だが、家の都合と私の身体の問題で飼うことができないのだ。
でもいつかは一緒に暮らしてみたいなあと夢に見ている。