日一日を生きる心がけ
先日もまた友人の結婚式であった。
今年はいやに結婚式が多い。
去年頃から増え出して、今年に入ってからは急速に増加した。
もう来年の春まで、結婚式の予定が入っている(もちろん他人の)。
みんな焦っているのだろうか。
昔は、自分は結婚できないでも絶対に焦ったりしないと思っていた。
だって結婚したくもないのだから、焦るはずがない。
まだまだ結婚するには時期尚早である。
そう思っていたのだが、段々周りが片付いていくと俄かに焦り出すのは、どうやら私も同じであったらしい。
どうして焦るかと言うと、自分だけが他の人のように誰かに愛される資格がないのではないか、ということに対して焦るのである。
結婚を決めるというのは、その相手と一生一緒に生きていけるという確信を、相手のどこかに見出すということに他ならない。
けれども私は、どうしても自分の中にそんな高尚な一部分を見つけることができないのだ。
酒癖は悪いし、多分、結婚して相手をたてるということはしないだろう。
綺麗好きでもないし、とても面倒くさがりだ。
どうしても、家庭生活を円滑に行える自信がない。
自分に自信がなければ誰かが認めてくれるわけもない。
けれども、それで諦めてしまえば私の一生は、他人を受け入れることなく過ぎていってしまうのだ。
それではいけない。
とりあえず目の前の、一日一日をしっかり生きていこう。
言い訳をしないで毎日一生懸命生きていけば、きっと他人に対する私の態度も改められるであろう。
そう決めたのである。
それが、ちょうど一週間まえの話である。
誰かに見出されるまでには相当時間がかかることは請け合いである。
その前に適齢期を逃さなければいいのだが。
まあそうなったらそうなっただろうか。