自信を無くして成長できたこと

10代の頃や20代の頃は、何でもできると自信のある人間でした。
どんな分野の会社で働くことになっても、何でもひょいひょいできる思って疑わなかったのです。
それは、若い証拠なのかもしれません。

それに、若い頃はそれくらいの気持ちでいた方が、どんどん前に進むことができて良いのかもしれません。
全く自信が無くて、自分の空に閉じこもってしまうよりは、安心という見方をする方もいらっしゃるでしょう。
しかし30代に入るくらいになると、今までの自信はガタガタと音を立てて崩れて行き、もしかしたらどこに行ってもダメなんじゃないかとさえ思うようになっていました。
当たり前ですが、日本中に世界中に優れた人は山ほどいます。
それに比べて私と言ったら、知らないことが多すぎるのです。
日本人だと言うのに、日本語の意味を正しく理解していないこともありました。
でも思ったのです。
このように自信を無くしてしまう事こそが、私にとっての成長ではなかったのかと。
それは、世の中を知るという事であり、真実を見ようとする心構えであり、自分の不甲斐なさを受け入れる謙虚な姿勢でもあるのです。
どうやら私は、他の方にだいぶ遅れて、学ぶことを学び悩むべきことを悩んだようです。
それもまた、私にとって非常にショックでした。
でも、そこから良い方向へ少しづつではありますが、成長できているように思います。
あくまでも私自身の見方ではありますが。
謙虚になれと言われて、すぐになれるものでもないでしょう。
こうやって、己のダメさに気づき落ち込んで、初めてなれるものではないかと思うのです。
だから、大切なことに気が付けて良かったと思っています。

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